●名古屋提灯の歴史

日本独特のあかりである提灯は,細い割竹(ひご)を螺旋状にして骨とし,

それに和紙を貼って製造し光源は主に蝋燭が用いられてきた。提灯の歴史は

古く,室町時代に生まれた紙や布を貼った竹篭や藤篭が原型となり,その後

江戸時代中期には,馬上提灯,御神燈提灯,高張提灯等々ほぼ現在と同じ仕

様の提灯が発案され,享保の頃小田原在住の甚左衛門が,小田原提灯を売り

広め世に知れ渡るところとなった。

         

        <馬上提灯>            <高張提灯>

又,名古屋提灯の歴史は,明治初期頃,中村源蔵が盆提灯,こんばん提灯

(当時懐中電灯の替わりとして広く使用された)等を手がけ,その後森村

組(ノリタケの前進)より花瓶型なる提灯を作るよう注文を受けた事が元

となり,名古屋提灯独特の変形提灯を生み出した。明治,大正,昭和の初

期にかけ海外向けはもとより,国内向け盆提灯の需要が盛んとなり,当時

名古屋の提灯業界は隆盛を極めるに至った。昭和40年代に入り,広告宣

伝媒体として大手企業の販促物として提灯が広く使われその後,観光地の

みやげ用としてミニ提灯が約15年に亘り大ヒットした。ミニ提灯のブーム

が収まった現在では,祭礼用,看板用,盆用,インテリア用等々,多様な

用途向けの提灯が当地にて製造され,日本全国へ出荷されている。

    

 <3号弓張ミニ提灯>  <葬儀用尺四堂島>  <尺三丸御祭禮>   

  当業界の特徴は,他地域の提灯業界と異なり,加盟業者が各業者毎に

商品レンジが異なる専門店化が進と共に,相互に商品を補完しあい商品の

バラエティーの拡充を図っており,さらにスポットの大口需要に対しては

共同生産を実施している。他方,若手の後継者を持つ業者では,商品のさ

らなる個性化(照明器具,インテリア用等など)や多様な既製看板提灯の

製品化,さらにコンピュータを使用したデザイン・手書き技術の平準化な

ど,徐々に現代の時代のニーズに沿った企画・販売活動も近年盛んとなり,

現在に至っている。

  

  
●写真印刷付ビニール提灯

●コンピュータによる文字・デザイン加工  (もう20年以上前)    

PowerBook2400、iMacG3 233・・どちらも懐かしい・・特にG3になって劇的に楽になりました

●懐かしい、この画像も10年以上前になりま した。 iMac F/panel G4/800/512    PowerBook G4/550/512向こうに少し   見えるのが、突如  生産中止のG4 Cube   450/768   G4 Powerbookのみまだ稼  働しています!

●今は全てiMacとMacbook Airに代替わり   しています

             

                  <デジタル化された盆提灯の絵柄>


            

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